人事採用担当者の活動日記ブログ

2016/09/21

今回は、

「求人広告の面白さ」

を、成功事例ではなく、
失敗事例からアプローチしてみることにします。

以前も書きましたが、私は元・制作マンです。

私が求人広告の制作マンを始めた頃、
「B-ing」という紙の求人広告媒体がありました。

毎週、コンビニの雑誌コーナーに平積みされて、
転職を考える人は発売日の早朝にコンビニで購入して、
ペラペラペラペラ…とページをめくって、転職先を探したのです。

良い求人広告を見つけたら、即電話!
少しでも遅くなると、応募者が殺到して、
電話がつながらなくなるのです。
慣れた人は、掲載企業の始業時間であろう9:00頃を狙って電話します。
そして、面接日をゲットする。

そんな時代もありました。

そもそもお金を払って情報を手に入れてるんですから、
ずいぶんと時代が違いますね。

その分、転職の本気度も、重みも違ったのかもしれません。

あくまで個人的な感想ですが、
求人広告がWEBになった途端、
就職も転職も軽いものになったという印象です。
面接ドタキャンも年々増えていきました。

さてさて、私はこの紙媒体の「B-ing」の原稿作成が大好きで、
さらに相当に究めていたと思います。
ホント、自分で言うのもなんですが…

毎週毎週、入稿日の金曜日になると、自分が作成した原稿をズラッと並べて、

「この原稿は応募10名、この原稿は15名くらい…」

と予測して、それがおおよそ当てられました。

ちなみに毎週発売日になると、会社の棚からB-ingを一冊頂いて、

・自分が作成した原稿がどの位置に掲載されているか
・自分が作成した原稿を切り抜いて、ストック
・飛びぬけた表現をしている原稿があるか
・飛びぬけた表現をしている原稿を切り抜いて、ストック

これをルーチンにしていました。

周囲の制作マンは、ほぼ全員がしていましたから、
ここは特に自慢にも何にもなりませんが…。

そんなある日、
制作マンとして天狗になりかけていた頃、
東海地区から関東地区に出店を開始する、
無名リフレッシュ施設の店長募集の広告を作成しました。

クライアントの事業計画の重大な局面だったはずです。
それなのに私は、なぜかこのとき、
キャッチコピーが全く思いつきませんでした。
情報不足もあったのかもしれません。
でも、そんな局面くらい、
意気揚々と乗り越えるはずの自分なのに…
近づいてくる原稿納品時間を感じながら、ただただ焦っていました。

結果、応募2名。0名じゃなかっただけマシでした。
が、採用は出来なかったと記憶します。
私が作成した求人広告が失敗したことで、
事業計画はいきなり頓挫してしまったことでしょう。

心底落ち込みました。

そしてそのとき、遅まきながら、求人広告の凄みを感じたのです。

求人広告が成功したらクライアントの事業計画は順調に進み、
求人広告が失敗したらクライアントの事業計画は頓挫する。

そんな単純で重大なことが、求人広告には詰まっています。

これが求人広告の面白さです。

う~ん、ちょっと伝わりづらかったでしょうか…?!

今は採用手法も増えていることで、
そのあたりの凄みがどこか薄まっていますし、
時代は変わり、世の中における
求人広告の立ち位置も、形態も、金額も変わりました。

が、それでもあえて今回書きました!!

ではでは、最後に、そんなB-ingのCM画像でもどうぞ!
(どんな終わり方だよ…ですね、笑。
 あ、画像はネットで勝手に拾いました。問題あったらご連絡ください!)

cm1
cm2
cm3
cm4

bing

私はB-ingに育てられました。

(I)